少し前に、卓上モビール(やじろべえ)を作るワークショップに参加してきました。
一番難しかったのが、支点の位置決め。
プロの方でも一発で分かるわけではないようで、左右の均衡が保てるポイントを微調整しながら探していくのですが、作業中に花材(黄色い花)が少しとれてしまっただけでバランスが崩れてしまうのです。
この体験をさせていただいて気づいたのが、私はバランスが取れている状態を「1点」ではなく「範囲」で捉えていたということ。
小学校の理科でやった「天秤」を思い浮かべてもらえば分かるかと思いますが、左右が完全に釣り合うのは1点しかないのに、なぜか私は幅があるものだと思っていたのです。
ということは、均衡が取れる一歩手前で「なんとなくこんなもんかな」ってやめてしまっている可能性大。
ゴールにかなり近いところまで来ているのにもったいないなと思い、改めてさまざまな暮らしのバランスを見直してみることにしました。
お部屋のモノと余白のバランス。
時間の予定と余白のバランス。
自分のための時間と誰かのための時間のバランス。
もちろん人によって均衡が取れていると感じるポイントは異なるでしょう。
そういう意味では複数あるとも言えますが、「今」の自分がそう感じられるポイントは1箇所しかないのです。
「今の」というのは、自分は一定ではないから。好みや考えが変化していくから。
実際に作った作品を持って帰ってくる途中でさらに一部の花材が取れてしまったのですが、そうするとまたバランスが狂ってしまうんですね。永遠に仕上がらない。
自分らしく暮らすというのは、自分を取り巻く環境の変化に合わせてバランスをとり続けていくことなのかもしれません。
少し均衡が取れていないなと思ったら、調整する。そんな習慣を取り入れるために、お部屋に飾ったこのモビールが目に入ったら、暮らしのバランスを見直す。そう決めました。
ちなみに、よく「夢や目標を紙に書いて壁に貼ろう」と言われていますが、これは毎日、目にすることで脳内の潜在意識にその夢や目標を刷り込んでいくのが目的。
だから、意識するきっかけとなるのであれば、紙に書いて貼る代わりに、それを象徴するモノを飾るというのもアリだと私は考えています。
暮らしのさまざまなバランス、皆さんもぜひ見つめ直してみてください!